最近、なんとなく身体の調子がよろしくない。100点満点で言ったら35点から40点くらいの感じである。風邪で寝込むほどではないが、かと言ってエネルギーに満たされているとも言えない。こういうぐずぐずして、はっきりしない状態は気分が悪い。こんな状況が続くのなら、いっそのこと高熱でも出して寝込んだ方がまだすっきりすると思うくらいである。
単に歳を取っただけだろと言わればそれも否定できない。しかし、どうも自分にとって3月という時期は相性が悪いような気がする。思えば、数年前にインフルエンザにかかって5日間ばかり寝込んだのも3月だったし、昨年断続的に熱を出したのも3月のことだった。今から考えると、実はあれこそ新型コロナウイルスだったのかもしれないとも思うが、今となっては知る術もない。
どうして3月になると自分は体調を崩しがちになるのだろうか。つらつら考えるに、季節の変わり目なので寒い日と暖かい日の気温差が激しく、身体がついていけないからだとか、花粉が大量に飛んでいるのでアレルギー反応を起こすからだとか、年度末で仕事が忙しくなるせいだとか、理由は色々と挙げられる。寒暖差や花粉などといった自然現象は所詮人間にはコントロールできないものなので、受け入れざるを得ないが、年度末うんぬんについては完全に日本人のさじ加減だろう。
なぜ日本では3月を年度末に選んだのか。しっかりと調べたわけではないが、おそらく入学式の記念写真には桜が写っていてほしいとか、その程度の理由だろう。ただでさえ季節の変わり目で体調を崩しやすい時期なのに、入学式を桜の時期に合わせたいなどというくだらない理由で、仕事の締切やら引き継ぎやら送別会やらで、むやみにおっさんを追い込むのは止めてほしいものだ。おまけに気候変動やらなんやらで、4月になると桜はとっくのとうに散ってしまい、花もなければ葉桜にもなっていない、一年で最もみっともない姿をあらわにしている桜の樹をバックに記念写真を撮るなどという間抜けな年も珍しくなくなっている。
昨年、新型コロナウイルスが日本全体を恐怖に陥れていた頃、学校が閉鎖されたことに伴い、新年度を9月にしたらどうかという案が、結構真面目に議論されていた記憶がある。結局、あまりにも準備期間がなさすぎるという理由で、すぐに立ち消えになってしまったが、体調がすぐれない中で年度末特有の業務に追い回されるような3月を過ごしていると、こういう時期を年度末にするのは止めてほしいとしみじみ思ってしまうわけである。