リカバリーサンダル購入までの経緯と少しの葛藤
世の中にはリカバリーサンダルというものがあるということを知り、一体どんなものか履いてみたくなった。
どうやらリカバリーサンダルというのは、マラソン選手などのアスリートが競技後に疲れた足を回復しやすくするために履くサンダルで、歩く時の衝撃を吸収して足や関節にかかる負荷を軽減してくれる構造になっているらしい。
正直なところ、アスリートでもなんでもないそこらにいるおっさんがそんなサンダルを履いてどうすんだという葛藤もなくはなかった。
しかし、考えてみればそこらの会社員でも歩きにくい革靴を履き、満員電車でぎゅうぎゅうになりながら毎朝一時間近くかけて会社に通うというタフな競技をこなしている。リカバリーサンダルくらい履いたってバチは当たらないだろう。
そう思って憧れのリカバリーサンダル購入に踏み切ったのである。
リカバリーサンダルのブランド名、ふにゃっとしたのが多い問題
一口にメガネと言っても色々な種類があるように、調べてみるとリカバリーサンダルも色々なメーカーが色々なタプのサンダルを作っていることが分かる。
リカバリーサンダル業界では、どうやらHoka One One(ホカ・オネオネ)やOofos(ウーフォス)というブランドが2強であるらしい。前者はフランス、後者はアメリカ発祥のブランドのようだが、どちらもなんとなくふにゃっとしていて気合の入っていない感じのブランド名ではないか。
リカバリーサンダル界ではこういうふにゃっとした名前を付けなければならない決まりでもあるのだろうか?
Oofos Ooahh Sportsを購入
僕が最終的に選んだのはOofosのOoahh Sportのブラックモデルである。Amazonでは7,000円程度で売られていた。
職場で履くサンダルとして購入したということもあり、色使いも含めて最もシンプルなモデルを選んだつもりである。サイズは普段履いているスニーカーと同じサイズのものを選べば間違いないだろう。
履いてみた感想
履いてみてまず驚いたのは、前評判に違わぬクッション性である。トランポリンの上を歩いている感覚に近いだろうか。
このクッション性の秘密は、Oofosの製品に使われているOofoam(ウーフォーム)という特殊素材にある。Oofosの公式サイトによると、一般的な素材に比べて衝撃の反発が37%も軽減され、これが下半身の負担軽減に繋がるようだ。
サラリーマンが履いている革靴というのは伸縮性に乏しく、長時間履いていると足が締め付けられてむくみやすくなったりする。そんな時にOofosのサンダルに履き替えると、Oofoamが疲れた足を優しく保護してくれて心地良い。
一方で、クッション性が強すぎて、慣れないうちは歩きづらいという欠点もある。トランポリンの上を歩くことが難しいように、足元がふわふわして普段通りに足を運ぶことが難しいのである。
実際、僕も慣れるまでは転びそうになったり、足を捻ってしまいそうになったことが何度かあった。ただオフィスの中を歩いているだけなのに転んで足首を捻挫した、などという格好悪い事態を起こしかねないのである。普段から鍛えていてバランス感覚に優れたアスリートであればなんということもないのだろうが、ちょっとバランスを崩しただけで転んでしまうような運動音痴は注意が必要である。
まとめ
以上、アスリートでもなんでもない普通のおっさんがリカバリーサンダルを使ってみたレポートである。
価格が7千円以上することを考えると、ただの会社員がオフィス用のサンダルとして使うにはややオーバースペックな感もあるが、値段相応の履き心地を提供してくれることは間違いない。
ずっと椅子に座ってPC作業や書類仕事をしているのも身体に毒なので、時にはリカバリーサンダルを履いて社内や社外を散歩してその履き心地を体感しに行くのも悪くないかもしれない。