男性に比べて女性の方が寿命が長いのは、先天的な資質もさることながら、女性の方が男性に比べて健康への意識が高いということも少なからず影響しているのではないだろうか。
なぜ女性の方が健康への意識が高いのか。それはおそらく健康は美容と直結しているからだろう。男性は40代、50代になると汚いおっさんになってしまうのに対して、女性は年をとっても健康的で綺麗な人が多い。
そんなわけで、美容についてはともかく、健康に関する情報収集をする時は、自然と女性をターゲットにしたネット記事を参考にすることが多くなる。
そんなある時、「お酢を飲むのは身体に良い」というような類のネット記事が目にとまった。ただし、これについては、動物実験では一定の効果があることは認められているものの、人間に対してはまだ科学的に立証されていないものが多いということである。
この記事は40代男性が、半年間、毎朝お酢を飲む効果を身をもって検証した結果を記したものである。なお、これから書くのはすべて個人の体感なので、これ以上ないほどいい加減なものであることをご承知おきいただきたい。
はじめに:どのように酢を飲んだか
はじめに僕が毎日どのようにしてお酢を飲んでいたかを書いておかねばなるまい。さもないと、万一この記事を読んで「じゃあ俺も酢を飲んでみるか」という人が出てきた場合、瓶ごと一気飲みしかねないからである。
毎朝、起床後にコップ1杯の水を飲むとよいことが知られているが、その1杯の水に少量のお酢を垂らす感じである。小さじ1~2杯くらいだと思うが、そのあたりは目分量である。
お酢はどのようなものでも良いと思うが、少し味がついていた方が飲みやすいので、僕の場合、夏は赤紫蘇の酢、冬はリンゴ酢を使っている。
ちなみに、僕がお酢を飲み始めたのは2021年8月頃からである。この記事を書いているのは2022年3月なので、お酢歴にして約半年程度ということになる。
効果その1:便通が良くなった
まず目に見えて変化があったのは便通である。それまでは便通がなかった日もあったのが、お酢を飲むようになってからは毎日安定して便が出るようになった。どうやらお酢には腸の蠕動を促進する効果があるようなので、早速その効果があらわれたのかもしれない。
効果その2:中性脂肪・悪玉コレステロール値が改善
お酢を飲み始めてから2ヶ月ほど経った頃、年に一度の健康診断を受けたところ、血中の中性脂肪と悪玉コレステロール値が改善していたのである。僕の場合、特に悪玉コレステロール値が高く、毎年再検査をするようにとの結果が出ていた(もちろん無視していた)が、これが大幅に改善し、基準値に収まっていたのである。
これについても、お酢に含まれる酢酸が悪玉コレステロール値を下げる働きをしてくれるらしい。いずれにせよ、長年僕を悩ませていた悪玉コレステロール値をいとも簡単に下げてくれるとは、グッジョブ酢酸と言わざるを得ない。
効果その3:花粉症の症状が和らいだ
僕は重度の花粉症持ちで、毎年2月下旬頃になると、目のかゆみやくしゃみに大いに悩まされる。ところが今年はもう3月になるが、症状を全く感じないというほどではないが、例年に比べて症状が相当やわらいでいる。
まさかこれもお酢の効果か?と思って調べてみたところ、酢酸菌が免疫細胞を活性化するという情報を見つけることができた。
まあ、これについては、歳を取ると花粉症の症状が軽くなるとも言われているので、こっちの方に当てはまっているということも言えなくもない。
以上が半年間お酢を飲み続けた人体実験の結果である。お酢を飲んでいると、ネットで噂されているような様々な健康面でのメリットを享受することができたというのが実感である。
一方で、お酢を摂取していると酸蝕症といって歯のエナメル質を溶かしてしまうという悪影響もあるようなので注意も必要である。お酢を飲んだ直後にうがいをしたり歯を磨いたりする等のケアも怠らないようにしたいところである。