Allbirdsのスニーカーを裸足で履くのはおすすめしない理由

Allbirds(オールバーズ)のスニーカーは、石油を燃料とする合成素材ではなくリサイクル素材を多く使うなど、気候変動に配慮した製造方法により、注目を浴びている。

 いくら気候変動だのSDGsだの銘打ったところで実際の商品の使い勝手が悪くては元も子もないが、オールバーズのスニーカーに関しては、とても履き心地がよくて歩きやすい。

 メリノウールやユーカリの木で作られたというアッパーは履いているうちに足の形にぴったりフィットし、同じくメリノウールの中敷きはフワフワしていて、まるで絨毯の上を歩いているような感覚にさせてくれる。

 「世界一履き心地が良い」という宣伝文句も決して大袈裟ではないと思う。

 ただひとつ難点を挙げるとすれば、若干見た目がもっさりしているということである。これはあくまで僕個人の主観でしかないが、Googleで「オールバーズ」と検索すると、検索候補の3番目に「オールバーズ ダサい」というのが表示されるところをみると、このように思っているのはどうも僕だけではないらしい。

 もっとも、上に書いたように、オールバーズのスニーカーは履く人の足の形にぴったりフィットするので、見た目がもっさりするということは、取りも直さず、僕の足の形がもっさりしているということなのかもしれない。

 

 「オールバーズのスニーカーは天然素材で作られていて、丸洗いができるので裸足で履いても大丈夫」

 そんな都市伝説がまことしやかに語られている。とかく効率性が重視されがちなこの世の中において、裸足で履いても大丈夫というのは地味にありがたいことである。

 毎朝両足に靴下を履かせるのに1分かかると仮定すると、365日で365分、つまり1年間で約6時間節約できる計算である。6時間あったら映画を2〜3本見ることができるし、コンビニでバイトしても6、7千円は稼げることになる。

 そんな単純計算というか、捕らぬ狸の皮算用をもとに、試しにオールバーズのスニーカーを裸足で履いて2、3日過ごしてみたものの、結論からいうと、いくら天下のオールバーズとはいえ、裸足で履くことはおすすめしない。

 ここからはその理由について説明しようと思う。

 結論からいうと、スニーカーを裸足で履いたため、数カ月間ひどい水虫に悩まされることになったのだ。

 裸足で履いてみるまで気づかなかったことだが、スニーカーの中には気づかないうちに結構な量の砂利や小石が入り込んでくる。

 こうした砂利や小石が足に傷をつけてしまい、そこからサウナのマットなどを通して水虫菌が入り込んだものと思われる。

 このあたりは、僕が購入したTree LoungerWool Pipersなどといった比較的ローカットのスニーカーを履いていたことも影響しているのかもしれない。

 また、足の爪が伸びていたりすると、隣の足の指を傷つけてしまい、そこから菌が入るという経路もあるようだ。足は1日で約200mlもの汗をかくという話もあり、裸足で靴を履くと足の指同士がヌルヌル滑って余計に爪で傷つけやすくなるのだ。

 それまでは大して深く理由も考えずに靴下を履いていたが、汗を吸い取ったり、靴に入ってくる小石から足を守ったりするなど、とても重要な役割があるらしい。

 「靴下を履かないことによって年間6時間節約できる」などと書いたが、6時間分のまとまった時間が捻出できるというわけではなく、所詮は1日につき1分程度の時間が浮くというだけなので、その時間を生産的に仕えるということもないだろう。

 オールバーズのスニーカーは優れたスニーカーには違いないが、敢えて裸足で履くようなことはせず、素直に靴下を履いておいた方が無難である。

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