Hello Cyclingは外出の多いサラリーマンの強い味方!でも使う前にこれだけは注意・・・

仕事であるイベントを主催するため、一週間ほど都内から少し離れた場所に滞在していた。

 土地勘も時間もなかったので、ロクに確認もせずに「じゃらん」でその辺のホテルを適当に予約したところ、思いのほか会場まで距離があり、毎日朝晩20分以上のウォーキングを強いられるハメになってしまった。

 そんなウォーキング地獄から僕を救ってくれたのが「Hello Cycling」という自転車のシェアサービスである。

Hello Cyclingについて

 Hello Cyclingは会員登録をするだけで自転車をシェアできるサービスである。

 公式ホームページによるとサービスが提供されているエリアは東京が中心ということだが、現在もサービス提供エリアは拡大を続けているうえ、日本全国にあるシェアサイクルサービスとも提携していて、Hello Cyclingのアカウントひとつで、それらのサービスを利用することも可能である。

 専用のアプリをダウンロードすると、現在地を起点に、周辺のHello Cyclingの「ステーション」が表示される。「ステーション」に空いている自転車があれば、アプリを通じてそれを予約することにより、利用することができる。

Hello Cyclingの料金

 さて、気になる料金だが、利用時間が30分以下であれば、1回につき130円である。その後は15分ごとに追加で100円支払う必要があるようだ。

 これを高いと見るか安いと見るかは人それぞれであろうが、30分も自転車に乗っていれば相当な距離を移動することができる。首都圏の電車にして3~4駅かそれ以上の移動距離を稼ぐことができるのではないだろうか。

 それを考えると、個人的には30分で150円という金額は良心的だと思う。

Hello Cyclingの使用感

 早速Hello Cyclingのアプリをダウンロードして、最寄りのステーションに空いている自転車を見つけ、予約をしてみた。

 次に支払い方法を選択するのだが、クレジットカードかPaypayのいずれかを選択して、予約完了である。

 すると、予約した自転車のロックを解除するための暗証番号がアプリ内に表示されるため、自転車に取り付けられた機器を通して暗証番号を入力するとロックを解除することができる。

 僕は身長180cm以上あるので、あまりにサドルが低すぎるといちいちサドルの位置を調整しなければならないのが不便だったが、多くの人にとっては特に問題にならないことだろう。

 

 驚くべきことにHello Cyclingの自転車は全て電動アシスト付き自転車であった。

 個人的に電動アシスト付き自転車に乗ったのはこれが初めての体験であったが、停止状態からの一漕ぎ目だけでも電動アシストが付いていると相当楽である。

 坂道を上がる時も立ち漕ぎをする必要もなく、ちょっと頑張って回転数を上げるだけでスイスイと上がっていける。

 

 それまでは徒歩で20分以上かけて通っていた道のりを10分足らずで通うことができたのは大きな収穫であった。特にサラリーマンにとって朝の10分は本当にデカい。たとえ10分でも余分に寝られたり、ゆっくり朝飯を食う時間に活用できたりして、気持ちにも余裕が生まれるのである。

 また、自転車を漕ぐことにより、大腿筋を大きく動かすので、朝の爽やかな空気と相まってスッキリとした気分で仕事に取り組むことができた。

Hello Cyclingを使用する上での留意点

 初めて利用してみたHello Cyclingの使用感には概ね満足しており、今後もこのような機会があれば是非活用してみたいが、注意しておいた方が良い点も少なからずあるので、最後にそれらについて紹介しておきたい。

1. 希望するステーションに自転車がない場合がある

 当たり前の話だが、シェアサイクルは多くの人が利用するため、場合によってはステーションに自転車が一台もない場合がある。

 その場合は自転車に乗ること自体を諦めるか、そこから一番近いステーションまで歩くことになる。

 当然ステーションごとに利用可能な自転車はアプリからリアルタイムで確認できるが、あらかじめ「このステーションから自転車に乗る」ことを前提にスケジュールを組み立てている場合、ステーションに自転車がないと想定が崩壊してしまうので注意が必要である。

 なお、Hello Cyclingの場合は予約が30分間有効なので、出発予定時間の30分前からアプリを立ち上げて、その時点で空いている自転車があれば速やかに予約しておくことをおすすめする。

2. Paypayで支払う場合は2,000円のデポジットが必要であり、かつ連携が悪い

 前述の通り、Hello Cyclingの使用料は乗車時間が30分以内であれば1回あたり130円である。僕はこの支払いにPayPayを使っていたが、Paypayの場合は予約時にあらかじめ2,000円を預けておく必要があるようだった。

 そのため、Paypay自体に残額が2,000円以上ないと自転車の予約自体ができなくなるということである。

 ちなみに、僕は初回利用時にこの2,000円がどうなってしまうのか気が気でなかったが、返却時に130円を差し引いた金額がちゃんと戻ってきていた。

 また、Hello CyclingのアプリとPaypayのアプリの連携がすこぶる悪く、本来であればPaypayで支払いを終えた後に自動的にHello Cyclingのアプリに遷移し、解錠の暗証番号が表示されなければならないところ、いつまで経っても表示されないため、一度Hello Cyclingのアプリを強制終了した後に再起動するという操作を行っていた。

 時間のない時はかなり焦るので、この辺の操作周りは是非改善していただきたいところである。

3. 自転車がパンクしていた

 前に「自転車は30分前から予約可能なので、空いている自転車があったら押さえとけ」という内容のアドバイスを書いていたが、実はこれはこれで一種のギャンブルである。

 というのも、予約したまでは良かったが、いざ実機を見てみたらサドルにウンコがべったり付いていた、ということも理論的には起こりうる。いわゆる自転車ガチャという問題である。

 幸いなことに、僕の場合はウンコがべったりということはなかったが、ある時予約した自転車がパンクしていたということがあった。他に選択肢もなかったので仕方なく乗ることにしたが、パンクした自転車特有の振動と騒音には大いに悩まされた。

 こうした自転車の不具合についてもアプリを通じて通報することができるが、通報して不具合が解消したところで、得をするのは自分ではなくて次に乗る人なので、この通報システムがどこまで機能するかは分からないところである。

 以上、シェアサイクルサービスのHello Cyclingについて色々と書いたが、基本的には大変便利なサービスなので、細々とした不具合を改善しながら是非軌道に乗ってほしいと思うサービスであった。

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