2023年はのっけから10年に一度レベルの大寒波が襲来して、僕のような寒がりにとってはかなり辛い年明けである。さらに昨年から続いているエネルギー費の高騰で電気代が通常の倍以上になったなどという話を聞くと、気軽に暖房をつけるのも躊躇われるような状況である。
今求められているのは、ストーブやエアコンに頼らずに、いかにして身体を暖かく保つかというノウハウではないだろうか。
この記事では、中学生の頃から寒さを大の苦手としている、寒がり歴25年の大ベテランの私が編み出した防寒対策を紹介していこうと思う。
厚手の下着で全身を覆う
身体を暖かく保つ方法は、外から熱を持ってくることか、自分が発する熱を逃さないようにすることのいずかである。
熱源を外に求めるのは最近では贅沢品と化しているし、その上、いつでもどこでも手に入るとは限らない。まずは自分の体温をいかにしてキープするかを優先的に考えるべきだろう。
そのためには、自分の身体から外気に触れる部分を極力少なくするべきである。冷気というのはかなりスケベな性質らしく、素肌と下着の間に空いた隙間があるとまるで痴漢みたいに入り込んでくる。これを防ぐためには、自分の身体にぴったりとフィットした下着を選ぶべきである。
僕は30歳を過ぎてからそれまで軽蔑していた股引を止むに止まれず履いてみたところ、それまで股の間がスースーしていた問題が解決され、それ以来股引が手放せなくなっている。
とにかく可能な限り皮膚の広い部分をぴったりとした下着で覆うことが防寒対策の第一である。
具体的にはユニクロのヒートテックでもミズノのブレスサーモがおすすめである。
腹巻を装備する
上の項で股引について言及したところだが、股引ときたらその次には腹巻ということになる。
股引と腹巻で思い浮かぶのは、バカボンのパパだったり、男はつらいよの寅さんだったり、ビートたけし扮する鬼瓦権造などといった三枚目のおじさんばかりで、パブリックイメージが悪すぎやしないだろうか。
しかし、そんな悪いイメージなど屁にもならないほど腹巻の防寒性は凄まじく高い。先程も書いたとおり、冷気は僅かな隙間も逃さずに容赦なく攻め入ってくるものである。
厚手の下着を着込んでも、全身タイツでも着ない限り、どうしても上半身と下半身の下着の間、つまり腹部周辺に切れ目ができてしまう。
ここで唐突に養命酒のホームページを紹介してしまうが、腹部や内臓を冷やす行為は健康にとって悪い影響が大きく、肩こりや不眠、下痢などの様々な心身の不調の原因になってしまうようだ。
体の不調の原因は「内臓冷え」かも? セルフチェックと改善法4選(養命酒製造株式会社ホームページより)
腹巻はそんな心の隙間ならぬ下着と下着の間にできた隙間を埋めてくれる、喪黒福造のような役割を負ってくれるのである。
若い頃はどうして爺さん連中が揃いも揃って腹巻に股引を身に着けているのか不思議でならなかったが、こうして自分が爺さんに片足を突っ込んでみると、これらのアイテムが欠かせないものであることが認識させられる。
生姜紅茶
前項においてお腹を外から温める方法として腹巻を紹介したが、お腹を内側から温める方法として温かい飲み物を飲むという方法がある。美容や健康の意識の高い人々の間では白湯を飲むのが流行っているが、僕がそれ以上におすすめするのはAmazonで買った生姜紅茶である。
生姜紅茶のティーバッグを入れたマグカップや水筒に熱いお湯を入れると、数分後にはむせるような生姜の香りが湯気に乗って漂ってくる。一口飲むと生姜の刺激が口の中から食道をつたって胃の中に達するのが実感できるほどである。
前項に引き続きこれも養命酒のホームページからの紹介になるが、生姜にはジンゲロールという成分が多く含まれており、これが加熱されると身体を芯から温めるショウガオールという成分に変化するそうである。
生姜の効能は生と加熱で異なる?むくみ改善&体の冷えにもオススメ!(養命酒製造株式会社ホームページより)
生姜紅茶のショウガオールの効果は凄まじく、カップ一杯飲むだけで額にじんわり汗が浮かんでくるほどである。
布団に湯たんぽを入れる
寒い冬の季節に最も辛いことの一つは冷たい布団の中に入らなければならないことである。最も幸せな場所であるはずの布団の中が冷たいのでは浮かばれるものも浮かばれない。
そんな時に役に立つのが湯たんぽである。お湯を注いで温めておいた湯たんぽを布団の中に放り込んでおくだけで、冷たい布団の中が適度に温まっているのである。特に末端冷え性で布団に入ってもなかなか足が温まらないという人に大変おすすめである。
中でも特におすすめの湯たんぽは陶器製のものである。保温性がすこぶる高いので、布団の中に置いておけば朝まで温度をキープできるのだ。ただし、外的な衝撃にはとても弱そうな雰囲気なので、落として割らないように注意しよう。
以上、寒がりな40代おっさんによる防寒にむけた取り組みの数例を紹介させてもらった。
今回の記事を書いていて、どういうわけか複数のリンク先が養命酒なのが個人的にはツボであった。なんだか養命酒のステマみたいになってしまい少しばかり遺憾ではあるが、機会があれば養命酒もぜひトライしてみたいと思う。