ReaddleのアプリでiPadの文書管理が超便利になるぞ!料金体系は課題だけど

 個人的な感想になるが、iPadは文書や資料の作成よりも、文書や資料の管理や閲覧にこそ力を発揮するアイテムであると思う。Readdleはそうした用途にぴったりとマッチしたアプリを作ってくれている。いつの間にかiPadの中身がReaddle社製のアプリでいっぱいになっていたので、今回は僕が愛用しているReaddleのアプリについて記事を書いてみたい。

Readdleのおすすめアプリ①:Documents(iOS・ファイラー)

繰り返しになるが、iPadは文書や資料の管理や閲覧に最適である。しかし、2017年のiOS11のリリースにより「ファイル」アプリが標準搭載されるまで、Appleは文書管理用のアプリを開発していなかった。

 Readdleはここに着目し、かなり早い段階でファイル管理用のアプリ「Documents」の開発を行っていたようである。Appleのファイルアプリに先行して開発されただけあって、インターフェイスや機能が洗練されている。

 文書だけでなく、音楽や画像、動画も一元的に管理できるし、DropboxやOnedriveなどのクラウドストレージサービスと連携させ、クラウド上に保存しているファイルを直接管理することもできる。

 何より便利なのがブラウザが内蔵されているため、ブラウザで調べ物をして見つけたPDFファイルをダウンロードし、そのままDocumentsに保存するまでの流れをスムーズに行うことができるのだ。

 また、次に述べるPDF Expertも併用することにより、PDFに手書きで書き込みをしたり、PDFファイルそのものを編集したりすることもできてしまう。

Readdleのおすすめアプリ②:PDF Expert(iOS/Mac・PDF編集)

 PDFファイルを管理したり編集したりするためのアプリは数多あるが、その中でもPDF Expertは動作が軽く、操作も直感的で分かりやすい。

 PDFファイル内の文書にハイライトをしたり、下線を引いたり、コメントを付けたりといった一般的な機能は当然搭載されており、有料版を購入すればPDF内の文言を直接編集することや、ページの入れ替えや削除を行ったり、2つの異なるPDFファイルを1つに結合したり、1つのファイルを2つに分割することもできてしまう。

 文書が数百ページに及ぶような時には、重要な箇所にブックマークを付けたり、アウトライン機能を使って章立てや項目立てができるのも便利である。OCRにも対応しているため、数百ページに及ぶ文書でも、文書内をキーワードやフレーズで検索することにより、お目当ての箇所を瞬時に参照することもできる。

 文書内に個人情報などの機密情報が含まれているような場合には、該当部分だけを墨消ししておけば、機密情報を守ることもできるし、検索にも引っかからないようにすることもできる。

 こうした便利機能がひとつのアプリに収まっているのがPDF Expertの魅力であると言えよう。

Readdleのおすすめアプリ③:Scanner(iOS・スキャナー)

 Readdleには紙に印刷された資料や手書きの資料、はたまたレシートなどもPDF化することができる「Scanner Pro」というアプリもある。要すればiPadやiPhoneで撮影した画像をPDF化してくれるものだが、紙にシワが寄っていたり、画像が傾いたりしていても、自動的に補正をかけてくれるため、読みやすいPDFに仕上げてくれるのだ。もちろん手動での調整も可能である。

 また、よほど汚くなければ手書きの文字も認識してくれるため、キーワードで検索をすることもできる。

 さらに上述のPDF Expertと連携させることにより、スキャンしたPDFに手書きで注釈を加えたり、編集したりすることもでき、他のスキャンアプリとは機能面で抜きん出ているところがある。

Readdleに改善してほしいこと

 以上、Readdle社が開発した3つのアプリを紹介した。

 PDF周りのアプリ開発をかなり早くから行っている老舗?だけに、どのアプリも洗練されていて使いやすいが、改善が必要な点が全くないわけでもない。

 特に分かりづらいのが、同社アプリの有料版の体系である。上記に紹介した3つのアプリはどれも有料版が存在するが、料金を支払うことによって開放される機能は、どのアプリも主にPDFの編集が可能になるとか、OCR機能が使えるようになるといったもので、概ね似通っている。

 どのアプリもとても使いやすく、課金をするに足るものばかりであるが、それだけに全てのアプリで課金をしてしまうと、PDFの編集という機能において二重取り、三重取りが生じかねないである。

 こうした事態を防止するために、Readdle社の全てのアプリでPDF編集を可能とするバンドル版の登場が強く待たれるところである。

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