健康的な生活を送るうえで歯磨きは欠かせないが、多忙を極めるビジネスパーソンにとっては歯磨きをする時間を確保することすら難しい。歯磨きは面倒臭いし、歯磨きするくらいなら1本でも多くYouTubeの動画を見ていたい。しかし歯磨きを怠れば虫歯になってしまうし、最悪の場合、かけがえのない歯を失ってしまうことにもなる。
そうした動機から、どうにかして歯磨きを効率化できないか考えていると、「風呂に入っている間に歯磨きをしたらいいんじゃね?」ということを思いつき、物は試しとばかりに入浴中に歯を磨いてみたところ、これが思いのほか色々なメリットがあったので、本記事で紹介していきたい。
それまでの歯磨き環境について
はじめに、僕が風呂場での歯磨きをどのようにして行っているか説明したい。風呂場で歯磨きをするにあたり、歯磨きセット一式を購入して、風呂場に置いておくことにした。歯磨きセット一式と言っても、歯ブラシと歯磨き粉とコップの3点のみなので、1,000円以下の出費である。人によっては歯間ブラシやデンタルフロスなどの追加アイテムが必要な人もいるだろうが、とにかく個々の歯磨き環境に応じて、必要なものを一式買い揃えることをおすすめする。
ひとつの歯磨きセットを洗面所と風呂場で使い回しても良いのだが、僕の場合は完全に服を脱いで風呂に入ってから歯磨きセットを持ち込むのを忘れたり、翌朝になって風呂場に歯磨きセットを置き忘れたことに気付いたりする。時間を効率的に使うために風呂場で歯磨きをすることにしたのに、これでは本末転倒である。歯磨きセット一式をもうひとつ用意するのはそのためである。
また、歯を磨くタイミングだが、個人的には浴槽に浸かっている時がベストではないかと思うが、水道が浴槽から手が届く場所にない場合には、浴槽に溜まった風呂のお湯で口をゆすぐことになってしまうので、この辺りも各自、浴室の環境に応じてベストな対応を考えていただきたい。
入浴中に歯磨きをするメリットについて
風呂場で歯を磨くことで具体的にどんな良いことがあったのか。
一番良かったのは当初の目論見通り、時間の効率化が達成されたことである。それまで、僕は浴槽でお湯に浸かっている間は全くの手持ち無沙汰であったが、その時間を歯磨きに費やせるようになった。
また、風呂に入るという行為は結構体力を消耗するらしく、風呂から出た後はソファに座ってテレビなどを見てしまい、歯磨きをする踏ん切りがなかなかつかずにここで時間をロスすることもあった。しかし、風呂場で歯を磨くようになってからは「歯磨きするぞ!」という意思決定が必要なくなり、風呂から出てしまえばあとは布団に入って眠るだけという状態なので、精神的にも非常に楽である。
それから歯磨き自体の質も上がった実感がある。それまでは洗面所で30秒ほどでびゃーっと歯を磨いて終わらせていたものが、ゆっくり湯船に浸かっている時間をそのまま歯磨きにも充てているため、その分丁寧に歯を磨けている実感がある。
また、試しにChat GPTにも風呂の中で歯を磨くことのメリットについて尋ねてみると、入浴中は口の中も温まって血行が良くなり、唾液の量も増えているため、口内の細菌を除去する白血球の働きが活発になっているので歯周病や虫歯の予防に効果的であるという答えが返ってきたが、本当のところはどうか分からない。
いかがだったろうか。上述の通り、入浴中に歯磨きをすることは、時間を効率的に使えるほか、時間をかけて歯磨きをすることができて歯磨き自体の質も上がる。この記事を読んでやってみても良いかなと思った諸兄にはぜひお試しいただきたい。