おそらくApple Pencil Proは買わないんじゃないかな

2024年版のiPadでは従来のApple Pencilが使えないらしい・・・

 2024年5月7日にAppleから新たなiPadのラインアップが発表された。

 自分はiPadを毎日持ち歩いているほどのiPad愛好家であるが、どうやら今度のiPadではProでもAirでも従来のApple Pencilが使えないらしいことが分かって落胆している。

 2024年版のiPadでApple Pencilが使いたければ、別途21,800円支払ってApple Pencil Proとやらを買わなければならないらしい。

 Proと銘打たれているからにはどんな素晴らしい機能があるのかと思えば、先端を強く握るとパレットが表示されるとか、紛失しても場所が分かるとか、そのくらいの機能らしい。

 そんなもんならせめて旧式のApple Pencilも使えるようにしておいて欲しかったというのが率直な感想である。

 2024年版iPadを買ったら最後、従来のApple Pencilは何の役にも立たない白くてちょっと重たい棒に成り下がってしまうのはあまりにもったいない。

Apple Pencilと私

 さて、Apple Pencilはこれまで「第1世代」、「第2世代」、「USB-C」と3種類が発売されてきた。

 自分はこれまでに「第1世代」と「第2世代」の2種類のApple Pencilを購入してきた。Apple Pencilを買った理由は、iPadを手帳やノートのように使えることに夢を感じたからである。

 第1世代は充電の際に先端のキャップを外してiPad本体のLightningポートにぶっ刺すという、いささかアクロバティックな手法が導入されており、お世辞にも見た目が良いとは言えなかった。

 それが第2世代になると、iPadとApple Pencilの側面同士を磁石でぴたっと付けるとペアリングと充電が同時に行えるというスタイリッシュな方法が採用され、使いやすさが格段に向上した。

 また、第1世代はキャップを失くしやすかったり、完全な丸鉛筆のような形をしていて、どこまでも転がっていってしまうが、第2世代はiPadとの接地面が平たくなっているため、転がってもストップがかかる仕様になっているのも改善点と言える。

 自分としてはApple Pencilは第2世代で完成形を見たと考えており、Apple Pencil Proで追加された機能は蛇足であるように感じられる。

思えばApple Pencil自体あまり使ってなかったかも

 Apple Pencilを2本も買ってしまっている分際で言うのもなんだが、実際のところそれほどApple Pencilを多用したという実感は持っていない。

 自分は絵を描くような高尚な趣味は持っていないので、Apple Pencilの使い道はもっぱら字を書くのみである。純正メモアプリの鉛筆モードを使ってみると、かすれ具合などはリアルな鉛筆が再現されているかのようで使い始めこそ感動するものの、書き心地はどうしたって本物の紙と鉛筆には敵わないのだ。

 書き心地を本物の紙に近づけられるようにペーパーライクフィルムも販売されているが、紙の感触に近いザラザラしたフィルムを貼り付けることはRetina Displayの見やすさとトレードオフになってしまう。そんなわけで、自分はiPadでメモやノートを取ることは早々に諦め、旧来の紙と鉛筆を使う手法にいつの間にか逆戻りしてしまった。

 思うに、iPadとApple Pencilの組み合わせは、デジタルで絵を描く芸術家にこそ重宝されるべきものであって、僕のようにメモや文章を書き殴るためだけに使うような野蛮人とは相性が悪いのではないかと感じている。

最後に

 現在自分が使っている第4世代のiPad Airも購入してから4年近くになるし、そろそろ新しい機種を購入するタイミングだと思っているが、第2世代のApple Pencilが使えないとなると、少しばかり購入を躊躇しているというのが正直なところである。

 第2世代のApple Pencilを購入した後、使わなくなった第1世代のApple PencilをApple Storeに下取りに持っていっても全く値をつけてもらえなかったことも密かに根に持っている。

 16,000円ほどで購入した第2世代のApple Pencilをただの棒にするくらいであれば、型落ちのiPad Airの第5世代を買うのが一番賢い選択肢なのではないだろうか。

 ・・・でも新しいiPadも欲しいし、結局はApple Pencil Proもまんまとセットで買わされてしまうのだろうなという予感もしている。

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